「経営が赤字になれば、市の税金を投入することになるため、イベント誘致など、新たな収入源の確保に迫られる。ただ、新庄剛志やダルビッシュ有、大谷翔平クラスのスターを輩出してきた日本ハムの試合に匹敵する“集客力”のイベントなんて簡単には見つからない」(同前)
かつての阪急ブレーブスの本拠地・西宮球場は、親会社・阪急電鉄の所有だったため、2004年に解体されて跡地は阪急グループの商業施設となった。自治体が所有していたグリーンスタジアム神戸(現・ほっともっとフィールド神戸)は現在、オリックスが準本拠地として年間15試合程度を開催する。札幌の場合は“高額使用料”が移転理由のひとつである以上、日本ハムの準本拠地というのも難しそうだ。2001年開業と国内のドーム球場で最も新しい札幌ドームが、真っ先に“解体”されてしまうのか。
※週刊ポスト2018年4月13日号