民主党事務局長を務めた政治アナリストの伊藤惇夫氏は「だからこそ、解散はあり得る」とこう予測する。

「憲法改正で歴史に名を残したい安倍首相にすれば、総裁選に敗れると与党で3分の2の勢力があっても憲法改正は党内でつぶされる可能性が高い。だが、一か八かの解散に踏み切って選挙に勝てば総裁3選は確実になるうえ、憲法改正も諦めなくて済む。野党は国会追及で押せ押せに見えるが、選挙協力する流れはできていない。仮に総選挙を実施すれば、自民党は多少議席を減らしても自公で3分の2の議席維持は可能、悪くても維新を合わせた改憲3党なら3分の2は維持できるでしょう」

 安倍首相には「5月黒い霧解散」の動機が十分あるという指摘である。

※週刊ポスト2018年4月13日号

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