ビジネス

携帯会社の無料牛丼キャンペーンの行列に「時は金なり…」

大前氏が無料キャンペーンに物申す

 毎週金曜日になると、吉野家やサーティワンアイスクリームの前に行列ができるのが恒例となっている。携帯電話会社による無料クーポン配布の影響だ。経営コンサルタントの大前研一氏が、こうした無料のものに群がる消費行動について考察する。

 * * *
 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の公文書改竄問題で、国会の空転が続いている。国税庁長官だった佐川宣寿氏が理財局長時代に虚偽の答弁をしたと指摘され、決裁文書の書き換え疑惑も追及されて辞任。内閣支持率が急落し、麻生太郎財務相や安倍晋三首相の進退が問われる事態に発展している。

 野党は、安倍政権を退陣に追い込む構えだが、そもそも今度の「働き方改革」国会は、当初から与野党の議論があまりにもお粗末なものだった。裁量労働制に関する首相答弁の労働時間の数字が間違っていたことで、法案から裁量労働制の対象拡大が削除された上、財務省の疑惑が表面化したことで、それ以外の働き方改革の論議も宙に浮いたまま、膠着状態となっている。

 確実に言えるのは、国民の生活とかけ離れた今の国会審議を見て、将来に希望を持てる人は1人もいないだろうということだ。

 新刊『個人が企業を強くする』(小学館)で書いたように、日本はこの20年間、給料が上がっていない。日銀の黒田東彦総裁が5年前の就任時に目標に掲げた「2年で2%」の物価上昇も全く達成できていない。にもかかわらず、それを新聞やテレビの大半は批判するどころか、安倍首相が黒田総裁の再任を決めたことについて「大規模な金融緩和によって日本経済の回復をけん引した実績を評価した」(日本経済新聞2月10日付)、「続投を期待する声が多かった」(産経新聞同日付)などと好意的に報じている。この人事を槍玉に挙げて、国民が暴動を起こしたり、抗議デモで怒りをぶつけたりすることもない。

関連記事

トピックス

”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン