2019年4月30日、天皇陛下の退位まで残り1年余り。来年5月1日に皇太子さまが即位され、雅子さまは美智子さまから皇后という立場を譲り受けられることになる。雅子さまのお世話をする女官は、今年2月、4月、10月と段階的に増員されるという。そうなれば、雅子さまの活動の幅はさらに広がる。
「ただ、美智子さまはまだ『助走期間』だとお考えになっているようで、雅子さまのあまりに元気なご様子に“無理をしすぎてはいけません”というようなお気持ちだといいます」(宮内庁関係者)
雅子さまにとって心配なニュースも飛び込んできた。『女性自身』(4月3日発売)が、雅子さまの妹・節子さんが極秘離婚していたことを報じた。
「昨年秋頃に、16年続いた結婚生活にピリオドを打ったそうです。雅子さまの双子の妹・礼子さんと節子さんは、病気療養中の雅子さまのよき相談相手でしたからね。節子さんの離婚は、雅子さまにとってもショックだったに違いありません」(皇室記者)
この3月、両陛下は11回目となる沖縄訪問を果たされた。
「『国立沖縄戦没者墓苑』に白菊を手向けられるお姿には、先の大戦で激しい地上戦の舞台となった沖縄への両陛下のお気持ちが滲んでいるようでした。各メディアが、両陛下の一挙手一投足を詳細に報じました」(別の皇室記者)
限られた時間だからこそ、有終の美を飾っていただきたい――そんな思いは、雅子さまも同様のようだ。お二人は3月20日に皇居・桃華楽堂で行われた「音楽大学卒業生演奏会」では、並んで着席され、曲の合間には満面に笑みを浮かべられて談笑されていた。
「雅子さまも皇太子さまも、退位まで、両陛下よりも“目立たない”ことに徹しようとされているようなのです。これまでの集大成を、国民の目に焼きつけていただいてほしいとお考えなのでしょう。
一方で、美智子さまは“次の皇后”として、今以上に雅子さまに存在感を発揮してほしいとお考えのようです。新皇居を必ず支えるという、不退転の思いがおありになるようです。桃華楽堂での笑顔のやりとりは、美智子さまの心遣いのあらわれでした。ほがらかな表情が、多くの人の目に触れたわけですからね。4月1日には、御所で両陛下と皇太子ご一家の5名で夕食をともにされたそうです」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまにとって、「民間出身の皇后」の先達は美智子さまをおいて他にいらっしゃらない。
「かつて、雅子さまは障害をもつかたとの交流に消極的だと批判されたことがありました。ですが美智子さまは、社会的に弱い立場にある人に心を寄せられてきました。今、雅子さまは美智子さまの歩まれた道を踏襲しようとされています。昨年12月、『障害者週間』の式典で聞いた障害のある弟をもつ小学2年の女子児童の作文に涙され、地方にお出ましになったときに、車椅子の女性の手をそっと握られたこともありました。
美智子さまはそんな雅子さまに嬉しいお気持ちがある半面、“より自分たちらしいカラーを出して活動してほしい”というお考えもあるようです」(前出・宮内庁関係者)
今の嫁姑関係ならば、そんなちょっとした「すれ違い」はゆうに乗り越えていかれることだろう。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年4月19日号