「芸能人との交友関係も広くて、同じNHKの職員でも、なんとなく有働さんは“向こう側”という感じだったんです。公共放送のサラリーマンというより、“タレント”。失礼があっちゃいけないというか、近づきがたい感じで。あさイチを終えた有働さんは局内の社員食堂でいつもひとりで昼食をとっていました。退職にあたって、個人で事務所を作ることも選択肢にあった有働さんは、個人事務所で芸能活動をする石田さんに相談したこともあったそうです」(別のNHK関係者)
公共放送の組織にあって、個性を前面に出しながら俳優やミュージシャンとも臆せず接する民放的な人気と知名度を得た有働アナが、周囲になじまなくなっていったのは仕方がなかったのかもしれない。
「一部には、有働さんにいい感情を持っていない人もいたんです。有働さんは、籾井勝人前NHK会長の大のお気に入り。別に彼女が取り入ったわけじゃないんですけど、籾井さんの強権的なやり方に不満があった人の中には、逆恨みのように有働さんのことを腰巾着だと思っている人もいる。
いちアナウンサーとして番組を担当している間はなじみのスタッフとの仕事が中心になりますが、管理職として出世すれば、そういった人たちと連携していかなければならない場面がやってきます。
NHKへの恩義を感じている一方、自分のやりたいことを我慢してまで居続ける意味を見い出せなかったんじゃないでしょうか。誰に何と言われても、会社で働く女性の地位を上げることより、自分のやりたいことを選んでいく、と決めたんでしょう」(前出・別のNHK関係者)
50才を目前に控えた有働アナが下した大きな決断。その前途が明るいことを願いたい。
※女性セブン2018年4月26日号