また、時価総額7000億円規模のサイバーエージェント<4751>が27日、第2四半期好決算と任天堂<7974>によるグループゲーム子会社への出資発表で一時ストップ高に買われるなど、個別株物色にはうねりが増し始めている。証券会社のレーティング発表で株価が動意を強めるのもこの時期の特徴でもある。反面、IPOが空白期間に入ることもあり、JASDAQ、マザーズの出来高減少の傾向は続きそうで、個別株物色の局地戦となりそうだ。
なお、1949年以降、5月月間の日経平均の上昇は34回、下落は35回でほぼイーブン。過去2年間はゴールデン・ウイーク明け後の日経平均は堅調な展開をみせている。
主要経済指標スケジューとしては、国内で1日に4月新車販売台数、2日に4月消費動向調査、10日に2017年度と3月の国際収支、米では1日から2日にFOMC、3日に3月貿易収支と4月ISM非製造業景況指数、4日に4月雇用統計、9日に4月生産者物価指数、10日に米新規失業保険申請件数と4月米消費者物価指数がそれぞれ発表される。このほか、1日はレイバーデーのため、香港、上海、独、仏、伊などの市場が休場する。
そうしたなかで、1日、2日に開催のFOMCでFRBは金利を据え置き、その後の6月中旬の会合で利上げを実施と市場関係者の多くが予想している。外交面では中国の李克強首相が8日から11日に初来日、9日に東京で日中韓首脳会談が行われる。国内イベントとしては、IoT、クラウド、モバイル、セキュリティ等を網羅した日本最大のIT専門展示会「Japan IT Week春2018」が開催される。企業から材料が出ればIT関連株物色の局地戦も期待される。