ビジネス

ミス日本の“黒幕” 美の名門一族「和田家」とは何者か

ミス日本事務局長の和田健太郎氏(撮影/津田ひろき)

 今年で50周年を迎えたミス日本コンテストの運営者の欄には「和田研究所」という団体と、多くの和田姓のスタッフの名前がある。この「和田家」とはどんな一族なのか──。コンテスト事務局長を務める和田健太郎氏が明かす。

「そんな怪しい者じゃないですよ(笑い)。1950年から2回だけ実施され、その後ストップしていたコンテストを1968年に復活させたのが、私の祖父である和田静郎だったのです」

 ミス日本の復活には2つの契機があった。復活前の主催者であった読売新聞社系の讀賣テレビの創立10周年、そして大阪万博の開催だ。世界各国に万博開催の親書を届ける外交儀礼の大使として「ミス日本復活」の声が上がったのだという。復活の大役を担った静郎氏は一体、どんな人物だったのか。

「自らの肥満体質を改善すべく試行錯誤の末”和田式ダイエット”を発案しダイエット教室を開設した、いまでいう美容研究家の走りでした。讀賣テレビで日本初のダイエット番組『テレビとともにやせましょう』を1959年に始め、それまで日本になかったダイエットの概念と健康的な美を普及させたのです」(健太郎氏)

 和田氏のダイエット教室は日本全国に広まり、10万人近い女性を健康的な美に導いた。美容研究の第一人者として認められた静郎氏は、読売新聞社よりミス日本コンテスト開催の権利を移譲された。そんな静郎氏の「健康美人」への想いを受け継ぐように、和田家が代々ミス日本コンテストの開催を担ってきたのだ。健太郎氏の母で大会運営委員長の和田優子氏はミス日本の受賞者でもある。そんなミス日本の美のあり方も、時代とともに変遷した。

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン