介護施設専門誌『あいらいふ』編集長の佐藤恒伯氏は、「認知症対策において“仕事”があることは非常に重要です」と語る。

「長年勤め上げた会社を定年した後に、『何もしなくていい』状況が続くと、認知症のリスクは高くなってしまいます。また、老人ホームなどの施設では、仕事を強制することができません。そのため質の高いケアを提供する老人ホームでは、むしろ洗濯物や配膳を手伝ってもらうなど可能な役割をお願いしているところもある。仕事を通じて“社会とのつながり”の認識を持ってもらうことが、認知症予防にとって大切だからです」

 どんなに体が動かなくなっても、本人がやれる範囲の仕事(作業)が必ずある刑務所内は、期せずして“予防に適した環境”になっているのだ。

■取材/末並俊司、高橋ユキ

※週刊ポスト2018年5月25日号

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