高須:中止も十分にありえるだろうね。韓国側は北朝鮮にベッタリだから、歩み寄るかもしれないけど、トランプ大統領のほうは少なくとも北朝鮮のことを心から信用してはいないはず。あまりにも舐められた態度を取られたら、一気に切り捨てることもあると思う。

──しかし、日本としてはやはり拉致問題解決のためにも、米朝首脳会談は成功してもらわないと困るという事情があります。

高須:北朝鮮が揺さぶってきているんだから、アメリカもどんどん揺さぶってみればいいと思うよ。そもそも北朝鮮とアメリカが対等なわけはないんだよ。パワーバランス的にはアメリカのほうが強いんだから、逆にグググッと圧力をかけてみればいい。アメリカの国民は、トランプならそれができると思って、彼を選挙で選んだんだよ。今世界は、アメリカに対して、そういう強い外交を求めていると思うけどね。

 いずれにしろ、いくら融和ムードだなんだっていっても、結局北朝鮮は信用できないということ。それはもう当たり前のことなんだから、いちいち「歩み寄っては騙されて」を繰り返す必要はないよ。今度はアメリカが強く揺さぶる番だと思うね。

 * * *
 態度をコロコロと変える北朝鮮には、もっと厳しい姿勢で対峙すべきだと主張する高須院長。これまではぐらされ続けてきた拉致問題にしっかり向き合わせるためにも、少々の圧力も必要なのかもしれない。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)など。最新刊は『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)。


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