国内

第3次韓流ブーム、悪いイメージがない若い世代が熱く支持

親子で盛り上がる韓流ファンも(写真はSEVENTEEN/アフロ)

 今、第3次韓流ブームが到来している。「TWICE」「防弾少年団」などの韓国アイドルグループやチーズタッカルビ、オルチャン(美少女)メイクなど、アイドル、食、コスメ、ファッション…今、全く新しいカルチャーが続々登場。ビジュアル映えするスポットやフードが目白押しだ。

 そして、今のブームを支える若い世代は、韓国カルチャーを純粋に楽しんでいる。これまで、日韓関係が揺れるたびに韓流ファンの心を揺さぶってきたような葛藤は、そこにはない。女子中高生たちによるマーケティングチーム『JCJK調査隊』を率いる、『AMF』社長の椎木里佳さんは、こう話す。

「竹島問題のことも知らない子が多いですね。良くも悪くも歴史も政治も知らないので、韓国に対して悪いイメージがない。日韓で、若い人同士、インスタで仲よくなったりしているくらいです」

 第2次韓流ブームからハマったという河合絢さん(45才・仮名)は「中1の娘も韓流ファンになってくれて嬉しい」と笑う。

「娘が小さい頃から韓流ドラマやK-POPを一緒に見ていたからですかね。娘とは“防弾の動画アップされた”とか“セブチ(SEVENTEEN)のライブチケットどうする?”って盛り上がれるので、思春期のわりに仲はいいと思います。私のファン仲間とも“韓国”を共通語として話ができるのも嬉しいかな。ただ放っておくと学校の宿題じゃなくて韓国語の勉強ばかりしちゃうんですけど(苦笑)」

 第1次・第2次ブームを牽引してきた世代は、新大久保やコンサート会場、韓国旅行などに60代と30代の母娘で遊びにきていた。今は50代と10~20代の母娘という新しい親子が同じように遊び、ともすると3世代で遊べるコンテンツとなっているのだ。

 一方でこんな声も…。韓流ファン歴15年の坂田三枝さん(50才・仮名)はこう話す。

「第1次世代の私としては、あまりに勢いのある今のブームに、正直気後れ気味(苦笑)。韓流のことも韓国の歴史も知らない子たちがドカッとテリトリーにやってきた感じで。

 でも、私が韓流ドラマにどハマりしたように、彼女たちは今のカルチャーにハマったわけですよね。入り口がなんであれ、ハマったもの同士、仲よくやりたい(笑い)。そうやって、いずれは日韓関係もうまく交流できていったらいいなと願っています」

※女性セブン2018年5月31日号

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン