そして、横澤は出身地である新潟県糸魚川市の観光営業主任を務めたり、若者向け県民だより『NIIGATA VOICE』のYouTube公式チャンネルではKENKETSU大使として、献血リポートをする動画に出演している。
以前、横澤が母親と出演している番組を見たが、上品な、しかし笑いがわかっている母と娘のやりとりから、彼女の育ちの良さが垣間見えたものである。それも含めて、新潟県や糸魚川市の“お眼鏡”にもかなったのだと思われる。
そして今年1月、熱心な婚活の末にゴールインした横澤。27才での結婚は、女芸人の中ではもちろん、人気女性タレントや女優よりも早めなのではないか。
参列者に囲まれ、ウエディングドレス姿で満面の笑みを浮かべる横澤を彼女のInstagramで見たのだが、これが本当にキレイで、筆者がずいぶん昔に見た女友達の結婚式の写真のようだった。
果たして、この“既婚”という安定感がまた彼女のCMを増やすこととなる。CMに出演するためには、分厚い契約書が存在するといわれ、クライアントが特に嫌うのは異性スキャンダル。横澤が出演しているのは若い女性向けの商材やサービスが多いので余計であろう。
また、CMのみならず、『バイキング』(フジテレビ系)のひな壇に座る際も、『王様のブランチ』(TBS系)で、おかずクラブと共に物件リポートを担当する際も、「新妻・横澤」は重宝されている。
たとえば『バイキング』で度々扱われる芸能人の不倫ネタでは、妻としての意見を求められる横澤。実は、これができる女芸人というのは、そうは居ないのだ。
“王ブラ”でも、家賃はもちろん、立地や立て付け家具などに関し、一般男性に嫁いだ横澤の金銭感覚や、女子っぽさが十二分に活かされている。
横澤が大手企業のCMに次々起用される理由は、“中の中”というルックスに、ギャップとも言うべきスタイルの良さ、フツーの家庭でフツーのOLっぽく育ったことに加えて、得意の人間ウォッチングで培ったフツーの女子としての“なりきり”具合があげられる。
こうして意外な仕事が増えても、女芸人としての矜持は忘れていないので、視聴者から「勘違いしてる」「気取っている」とは言われない。
ママになるのも、それほど遠い将来ではなさそうなので、その後は“ママタレ”という武器を身に着け、さらにCM出演を増やしそうな予感。
女芸人の歴史を紐解いても、ひじょうにレアケースな横澤夏子の“お仕事”に期待したい。