◆フランス語ができるから……
「2人が知り合い、結婚に至ったのは十数年前だといい、当時、日本代表のチームドクターを務めていた慈恵医大の整形外科医の紹介だったそうです。現在もサッカー協会の顧問を務めるこのドクターが2人の結婚にあたっては仲人を務めた」(同前)
ただ、いくらスポーツ医としての実績があるとはいえ、代表チームにはもともと、整形外科医のチームドクターとコンディショニングコーチが帯同している。そこに、わざわざ協会会長夫人である土肥氏が、内科医としてスタッフに加わる理由として、当初は「ハリルホジッチ監督がラブコールを送った」という話が強調されていた。
「土肥さんはフランスに留学経験があって語学も堪能であるため、ハリル前監督が求めていた“通訳を介さずに意思疎通できるメディカルスタッフ”の条件に合致したという話で、各紙そう報じた。土肥氏は明るくて周囲に気さくに話しかけるタイプなので、チームにうまく溶け込んでいたようです」(スポーツ紙デスク)
だが、そうしたなかで今年4月、田嶋会長が「コミュニケーションや信頼関係が多少薄れた」ことを理由に、ハリルホジッチ監督を解任すると発表し、事態は複雑になる。
後任の西野監督率いる日本代表では、当然ながら“フランス語が堪能なドクター”の必要性はなさそうだが、「もともと技術委員長としてチームに携わっていた西野監督ともウマが合うようで、親しいという話を聞く。ロシアにも帯同するとみられている」(前出の協会関係者)のである。