西野監督のもとでは、本田圭佑(31)、香川真司(29)らハリルホジッチ監督が代表から遠ざけていた“ビッグネーム”が招集される一方、海外で活躍中の中島翔哉(23)が外れたことなどに疑問の声も噴出している。

「協会の強引なやり方に疑問を持つ選手やスタッフも当然います。代表に帯同する会長夫人を“お目付役”と受け止める者も出てくる。本来、帯同ドクターはちょっとした体調の異変などを気軽に相談できる存在であるべきなのに、それが会長夫人のままで大丈夫なのか。

 会長と名字が違うので、世間一般にはあまり知られていないが、仮にロシアで惨敗すれば田嶋会長批判が高まるのは確実で、この“身内重用”も問題になるのではないか」(同前)

 不協和音が生じているチームのさらなる懸念材料になっているというのだ。

◆ガバナンスがなってない

 協会は土肥氏が帯同ドクターに選ばれた理由を、「内科医としての実績、国際大会における豊富な経験があることから、JFA医学委員会に推挙された」(コミュニケーション部)とする。田嶋会長の妻であることは選任と「一切関係ない」とし、日当は規定額を支払っているという。公益法人のガバナンスに詳しい慶応大学の中島隆信教授はこう指摘する。

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