石田:男にとって結婚はゴールで、奥さんを女性として見ていないし、関心もないから、恋愛フェロモンが出ても気づかない。だから妻の浮気に気づかない。つまりバレにくい。それに40代という、女性の肉体的なピークを放りっぱなしにしてるのも男の責任。
女性だって子供のため、家庭のためと性をふいにして生きるのはつらいですよ。そこで問題が起きるのはある部分、仕方のないこと。女性の不倫の半分は、男性が原因です。
柴門:私も前にエッセイで書いたんです。《男は女房に悪いなと思いながら浮気をして、女はだんなが悪いから浮気をする》って(笑い)。
石田:それ、歴史に残る名言だ。
柴門:『女性セブン』という女性週刊誌で『恋する母たち』を連載したかった理由の1つに、それぞれの女性の背景をじっくり描きたかったということがあります。杏が夫以外の男と一度だけ寝たことも、肉体関係だけを見たら不倫かもしれないけれども、背景を読んでいくと浮気とは言えない。ホテルから出てきたからホラ叩け、というのは間違いじゃないかと。
恋や浮気や不倫において、本当の理由は当人たちにしかわからないから、すべての不倫において、第三者が叩くのはおかしいというのが私の結論なんです。
石田:おぉ、大人のセリフだね! 柴門さんにもぜひ一線越えてみてほしいなぁ(笑い)。
※女性セブン2018年6月14日号