「厚労省は社会福祉法人や医療法人などに保証人がいなくても受け入れるようにという通知を出しています。だから施設側は『保証人がいないから断わる』とは口が裂けてもいえない。

 しかし、施設にすれば、患者が口から食事を取ることができず、経管栄養のチューブが必要になったときに同意書を書いてくれる身内がいなければ事故が起きた場合の責任の所在がはっきりしないし、入所費用が払えないのも困る。

 身元保証人がいないと亡くなった時の葬儀や遺骨の引き取り先も手続きが面倒なわけです。そこで身寄りがいない人には『いま施設がいっぱいで』などとウソの理由をつけてやんわり断わっている実態があります」

 要介護者が不条理に選別されているともいえる。

◆頼める人間関係

 では、おひとりさまは「入所拒否」にどう対抗すればいいのか。

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