スポーツ

夏競馬では3歳馬と4歳以上の力関係、階級馬の扱いが鍵

夏競馬のポイントは?

 すでに函館競馬は始まっているが、今週から東は福島、西は中京での開催となり、本格的な夏競馬となる。馬券検討としては、3歳馬と4歳以上の力関係、そして降級馬の扱いが鍵になる。調教師・角居勝彦氏の週刊ポストの人気連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、階級馬の扱いについてお届けする。

 * * *
 ダービーが終わって3歳馬と4歳以上の馬が同じレースで走るようになると同時に、4歳馬は収得賞金の取り扱いが2分の1となります。たとえば2勝して収得賞金が900万円だった馬は、これまで「1000万円以下」のレースで走っていましたが、これからは450万円として扱われることになり、「500万円以下」のレースに出て3歳1勝クラスの馬と走るようになる。

 同様に3勝して収得賞金1500万円の馬はこれまで「1600万円以下(準オープン)」のレースに出走していたが、750万円となって「1000万円以下」のレースに出られるようになります。

 つまり、上級クラスの馬数の調整です。中央競馬の場合、馬が一つ勝てばクラスが上がります。つまりレースの数だけクラスアップする馬が出てくる。時期が進むほど、上のクラスが混み合うわけです。

 しかしレースの編成は下級条件ほど多いので、夏競馬に切り替わるときに4歳馬の本賞金を半額扱いにして、クラスを下げる。だから一般に「降級馬は強い」という評価になるわけです。

 GI一直線といった王道を走る馬は別として、一つ、二つと勝ち上がり、今年4歳になったばかりの馬にとっては、「1000万円以下」のレースはまだまだ家賃が高いケースが多い。そういう馬にとって相手関係がラクになる降級制度はありがたい。1度勝った条件でもう一度走れるわけですから。

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
ナンバープレートを折り曲げ集団走行する「旧車會」=[福岡県警提供](時事通信フォト)
《各地で増える”暴走”》駐車場を勝手に旧車會の集合場所とされた飲食店主「100台以上も…他のお客さんが入って来られん」と怒り
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン