芸能

映画やドラマで「社長」がとかく描き続けられる理由

今、社長にまつわる作品が人気を博すわけ

 映画『終わった人』では定年後に時間をもてあます舘ひろし(68才)演じる元エリート銀行マンのもとに、今井翼(36才)演じるIT社長が現れ、退屈な日々を変えていく。『空飛ぶタイヤ』では長瀬智也(39才)が小さな運送会社の社長に扮して大企業の闇に立ち向かう。なぜ今、「社長」にまつわる作品が人気を博しているのだろうか。

 ドラマ評論家のペリー荻野さんが解説する。

「リストラが横行し、いつでもクビを切れる派遣社員が増える現代、会社に冷酷さを感じる人が多い。だからこそ、社長にスポットライトを当てて、社員のために奮闘する様子を描いた作品を見るとホッとするのではないでしょうか。

 とくに昨今は、“諸君!”と上から命令するのではなく、“みんなでやろう!”と社員と同じ目線に立つ社長像が増えています」

 ドラマや映画における社長の描かれ方は、その時代の会社の在り方や働き方を反映しているのだ。

 姿は変われど、いつの時代も社長にはドラマがつきもの。

「どんなに小さな会社でも、社員だけではなく社長が自ら行動を起こすと物語が大きく動く。だからこそ、映画やドラマで社長の姿が描かれ続けるのかもしれません」(ペリーさん)

※女性セブン2018年7月12日号

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