最近、白鵬は稽古も3勤1休で、年齢による衰えは隠せません。現役横綱のキャリアを守るため、ガチンコの平幕力士たちと当たって即引退に繋がる再起不能の怪我を負いたくないというのが本音ではないか」(担当記者)
白鵬の後を追うように休場した鶴竜も、2日連続で金星を配給し“これ以上、黒星を重ねると力士生命が短くなる”という意識がはたらいたように見える。
「師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)は、“1歳の子供が物心つくまでやりたいようだ”と話していました。鶴竜は親方になるためすでに帰化申請にも入っていますが、手続きには1年近くかかります。日本国籍は年寄株襲名の絶対条件。帰化が認められるまでは現役に居座りたいという思いがあるんでしょう」(同前)
場所前、稀勢の里が九重部屋への出稽古に出た際、居合わせた白鵬が三番稽古で胸を出す場面があった。
「その際、白鵬の耳元での囁きに、稀勢が笑顔を見せる場面があった。“周囲から何を言われても、納得できるまで休めばいい”という趣旨の言葉を伝えたのではないかといわれている。そんな話が出るくらい白鵬にとって稀勢の休場は都合がいい」(ベテラン記者)
※週刊ポスト2018年8月3日号