『劇場版コード・ブルー』に出演
「長年のアルコール依存症でとんでもない大けがをして、娘が勤める救命救急センターに担ぎ込まれるんです。喜怒哀楽の波が極端で、とにかくハイテンション。お酒を飲んでいると雲の上を歩いているようなハッピーな気持ちなのに、しらふになると内に秘めた黒い塊のような悪い部分がグワァッと噴き出して娘を怒鳴りつける。
その反復がアルコール依存症の現実なんだそうです。絶えず猛烈に怒鳴ったり、暴れたりするので、芝居の前に何か食べると逆流しちゃって気持ち悪くなる。今回はどこか飢えているほうが芝居しやすい役だったので、撮影中はほとんど食事をしていませんでした」
感情を最大限に振り切る役で、1日1シーンを撮るとへとへとに疲れ切ったという。
「大けがをして担ぎ込まれているので体中が血まみれ。シャワーを浴びるとまわりが真っ赤に染まって、すごい状態になるの。その光景を見てまた、『うわぁぁぁ~!!』ってね(笑い)。血糊を洗い流しても昂ぶったままで、『じゃあ、おつかれさま』ってすぐには帰れない。だからメイクさんと楽屋で缶ビールを空けて、クールダウンをして。5日間の撮影は飛び飛びだったので、高いテンションをキープするのもひと苦労でした」
体当たりした今回の芝居は、キャリアの中でも新たな挑戦となった。