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「冴えない男を自分色にする」女性が、幸せをつかんだ理由

結婚して、カレは大変身……!

 昔は、「3高」という言葉があったらしい。「高学歴」「高収入」「高身長」──バブル時代の女性たちは、これを結婚の条件として求めていた。それがいまでは「価値観が合う」「雇用が安定している」「金銭感覚が近い」といった条件が優位になっているという。「3高」時代から考えると“等身大”になったと言えば聞こえはいいが、それだけ3つの条件を兼ね備えた男性が減っていることの表れだろう。

 いわゆる「港区女子」は、弁護士や医師、実業家、大手商社勤務や代理店勤務といったハイスペック男性と出会うべく、夜な夜な飲み会を繰り広げている。そこでは「高学歴」「高収入」は当たり前。身長は個人差が大きいが、見た目を気にする人も多く、誰が見てもイケメンというわけでなくとも爽やかな男性が多い。

 そんな中で、港区女子である私の友人のチエコは、「高学歴」「高収入」「チビデブ」の男性と港区飲み会で知り合い、結婚し、最近は「私、超幸せ」と繰り返している。

「イケメンって、つまらない。見るだけならいいけど、付き合うならずんぐりむっくりがいい。かわいいし、萌えちゃうの。自分色に染められるし」──そう語っていたチエコ。

 自慢するわけではなく、その男性は、実はかつて私にプロポーズしていた。大病院の跡継ぎで、40代。本人ももちろん医師で、性格は穏やか。だが、私は当時、低身長太め男性は好きではなかった(いまでは、場を盛り上げる明るいデブは嫌いではない)。彼の実家はWikipediaにも記載があるくらい名の知れた人物のようだが、私はどんなに財産や家柄をチラつかされても太っていてチビな時点で、お付き合いの対象外だった。

「こんなに好みの子はいない、久しぶりなんだ。お願いだからチャンスをください」
「1度チャンスをもらったら本気にさせる自信がある」
「どんな彼氏がいてもいいから結婚は俺として欲しい。大切にする自信はある」
「断ったら後悔すると思うよ」

 ありとあらゆる言葉をもらった。だけど、私は「肉まん」にしか見えなかった。

 そこに現れたチエコ。「リサコ(私のこと)ってあの人、タイプじゃないよね? 私いっていい? いっていい?」とさんざん確認された後、彼に猛烈アタックをした。狙い通り(?)スピード結婚した。

 付き合っている間から、送迎付き。彼は好きなときに仕事を休めるから、空いているシーズンに海外でバカンス。実は彼は家事も得意らしく、料理もうまいという。結婚する頃には「大切にされすぎてツライ!」とノロけていた。

 結婚してからは、浮気防止のために彼のLINEやツイッターの写真はすべてチエコとの2ショットにして、LINEの女友達も片っ端から削除させたりブロックさせたりしたという。それにも彼は素直に応じたらしい。

 そして驚いたのは、最近チエコから見せてもらった彼の写真である。

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