ライフ

石原良純氏と森田正光氏が教える天気予報の正しい見方

「災害から身を守るためにも、気象にもっと興味を持って」と森田さん(撮影/田中智久)

 今年の夏はとにかく暑い! 台風も次々と日本列島を襲い、天気予報が気になる夏を迎えている。そこで、お天気キャスターの森田正光さん(68才)と俳優で気象予報士の石原良純さん(56才)に天気予報を見るためのコツを聞いた。

森田:よく「降水確率が何%以上なら傘を持っていくんですか?」って聞かれるけど、ぼくは実は降水確率はあまり見ない。出かける時点で降っていれば持っていくけれど、そうでなければ持ちません。

石原:それ、わかる! 都会なら逃げるところはたくさんあるし、そもそも自分で空をときどきチェックした方が、よっぽど濡れずにすみますよね。一般の人でも「あの雲はヤバそうだ」とか、わかると思うのだけれどな。

森田:私たちみたいに何万枚も天気図を見てると、パッと見ただけで、“表情”がわかる。天気図が怖い顔してるとか、笑ってるとか。

石原:よくわかります。習慣みたいなもので、毎日見ていれば誰しも身につくと思うのですよ。それなのに、最近のテレビの天気予報では天気図が省略されることが多くて。

森田:災害から身を守るためにも、気象にもっと興味を持ってほしい。

石原:今の人は、みんな人任せ、機械任せすぎる。ぼくはカーナビも信用しません。よっぽどぼくの方が道を知ってる! 天気予報も自分の頭で考えつつ、使ってほしい。そうしないと、災害時に逃げ遅れることだって想像できる。

森田:西日本豪雨のときも、事前に警報や避難指示が出ていた。でも、なぜかみんな「たいしたことないはず」「まあ大丈夫だろう」と考えて、動いてくれないんですよね。

石原:たしかに、夜9時に急に森田さんがウチのドアをドンドン叩いて「これから大雨で洪水になるから逃げろ!」って言っても、「え? もう風呂入ってビール飲んじゃってるしパジャマだし…。しかもまだ雨も降ってないじゃない」って渋ってしまいそう。これがおじいちゃんおばあちゃんなら、ますます難しいかもしれません。

森田:そうこうしているうちに大雨が降り出し、あっという間に2階まで水が押し寄せ…。

石原:うーん、難しいですね。

森田:せめて国交省など行政が出しているハザードマップは確認してほしい。せっかくある情報をどう生かすか、一人ひとり考える機会にしてほしいと思います。

石原:死んじゃったら何も意味ないですからね。

森田:お互い健康に長生きしたいよね。

石原:森田さん、猛暑の中で半身浴するんでしょう? それ、本当に気をつけてくださいよ! 新聞の見出しに「森田さん、お風呂で熱中症!」って書かれないように!

※女性セブン2018年8月23・30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン