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「既婚者限定合コン」に参加する人妻の言い分

彼女たちはなぜ合コンに足を運んだ

 モラルやルールは理解していても、ヒトは不倫をやめられない生き物らしい。ご近所も会社もリスクが高い──そんな男女が相手を見つける出会いの場として密かに流行しているのが既婚者限定の合コンだ。

 夫婦共働きで2人の子どもがいる由佳さん(36)は、先月、初めて“既婚者合コン”に参加した。

「参加した理由は、久しく失われていた“女性としての充実”への渇望からでした。家と職場を往復し、家事や子どものお弁当作りに追われる日々。“ママ”になりきっていました。でも、『このまま女として終わってしまうのか』と思うと、時々ふと切なくなってしまって……」

 水曜日の仕事終わりに、旅行好きな人を対象にした“既婚者サークル”に参加。家族には「仕事の飲み会で遅くなる」と言って出てきたという。

「合コンだと家族への罪悪感が強くなってしまうけれど、『サークル』という名称だったのでハードルが下がりました。たったひと言、されどひと言。女は流されてしまったときの言い訳がほしいんです。『そうなるなんて思わなかった』っていう……」

 独身時代とうってかわり、結婚後の旅行らしい旅行は新婚旅行一度きり。そんな由佳さんにとって「旅行好き」の男性参加者たちとの会話は至福のひとときだった。

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