食習慣と生活習慣は、組み合わせ次第でがんのリスクが増してくる。
北京大学の研究者らが、中国の10地域に住む平均年齢50.9歳の45万6155人を対象に、「茶の摂取頻度」と「通常摂取する茶の温度(「常温」、「温かい」、「熱い」、「火傷しそうな温度」の4種類)」を平均2.6年間かけて調査した。
その結果、緑茶、ウーロン茶、紅茶など茶の種類にかかわらず、「熱い茶」を毎日嗜む人は、そうでない人と比べて食道がんのリスクが5%増加した。
「複数の研究機関が同様の報告をしています。例えば、国際がん研究機関が2016年に発表した研究では、具体的に『70℃以上の熱い飲み物を飲むと、食道がんの発がんリスクが増す可能性がある』との結果を発表している。
熱い飲み物を飲むと食道が火傷して潰瘍を引き起こし、がん化しやすいのではないかと推測されます」(秋津医師)
お茶に含まれるカテキンにはがん予防効果があることが埼玉県立がんセンターの研究などでわかってきているが、飲み方には注意が必要だ。
※週刊ポスト2018年9月14日号