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DeNA逆転CS進出の起爆剤に 「2番・宮崎」が本領発揮

2番に起用されてからも打撃好調をキープする宮崎敏郎(写真:時事通信フォト)

 昨年クライマックスシリーズ(以下CS)を勝ち上がり、日本シリーズに進出したものの、今季は苦戦している横浜DeNAベイスターズ。9月9日現在(成績は以下同)、セ・リーグ5位に沈んでいるが、3位・巨人とは4ゲーム差。逆転の可能性はまだ残っている。

 ラミレス監督は、8月26日からそれまで主に5番を打っていた宮崎敏郎を2番に据えた。宮崎は、昨年の首位打者で今季も3割2分2厘、25本塁打を放っている。野球担当記者が話す。

「ラミレス監督の理想は『長打の打てる2番』。8番投手、9番野手という打順にこだわるのも、チャンスの場面で2番以降を迎えたいからという気持ちがある。

 今までのプロ野球では、2番に小技のできる選手を入れるのが常識だったが、ラミレス監督は就任当初、ホームランも打てる俊足の梶谷隆幸を起用。今季は、30本塁打達成目前のソトに任せるなど、2番に強打者を置きたいという意向は終始一貫しています」

 とはいえ、一昨年、昨年と梶谷は2番にフィットしなかった。日本では未だに『2番打者はバントなどの自己犠牲を強いられる』というイメージが根強い。外国人選手であるソトは2番に適応したが、宮崎が梶谷のように自分の打撃を見失ってしまわないか危惧された。

 しかし宮崎は、2番になってからの10試合で42打数14安打、3割3分3厘と好調をキープしている。特に注目すべきは1回にランナーを置いた場面での打撃だ。ランナーを進めなければならないという意識が働いてしまう状況で本領を発揮している。

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