8月26日以降の10試合中5試合で、初回に先頭打者が出塁し、『2番・宮崎』に打順が回ってきた。その成績は5打数4安打、打率8割。唯一の凡打も、無死二塁からセカンドゴロでランナーを進め、3番・ロペスの先制タイムリーを呼んだ(9月5日の対巨人戦)。
「バットコントロール球界随一の宮崎はラミレス監督理想の2番になりつつある。バントを多用すると、大量点は望めない。たとえば、9月7日、8日のヤクルト戦では1番、2番が連続ヒットで出塁したことで初回に3点を先制できた」(同前)
昨年リーグワーストの23併殺打を記録した宮崎にとって、2番を打つ利点もある。
「俊足のランナーが1塁にいると、一二塁間や三遊間が広くなり、ヒットの確率も上がる。5番の時は1塁ランナーがロペスや筒香嘉智の場面が多く、盗塁を警戒されないため、ヒットゾーンが狭くなり、併殺打の多さにも繋がった。チームにとっても、宮崎個人にとっても現在の打順は意外と理想の形なのかもしれません」
今のところは見事に機能している『2番・宮崎』が、逆転CS進出を狙うDeNAの起爆剤となるか。