ライフ

子育ての新常識「1才までに離乳」ではなく自由な「卒乳」を

“卒乳”の新常識は?(イラスト/やまなかゆうこ)

 時代とともにその常識も変わってきている子育て。以前は「1才までに離乳させた方がいい」といわれおり、親が乳離れさせる時期をコントロールしていた。しかし、それも古い常識なのだ。子育て本を多数上梓する立石美津子さんが解説する。

「今は無理にやめさせるのではなく、子供が自然に欲しがらなくなるまで与える“卒乳”が推奨されています」(以下「」内同)

 離乳後の食事は「噛んでやわらかくしてから与える」という常識もあったが、これも間違いだ。

「大人の持つミュータンス菌(虫歯菌)やピロリ菌が感染する可能性大。口移しやスプーン・箸・コップの共有も要注意です。後々、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんを引き起こす要因になりかねません」

 また、今ははちみつも赤ちゃんには与えてはいけないとされている。

「乳児の腸は腸内細菌がまだ少ないので、はちみつを摂取するとボツリヌス菌が腸管に定着し、乳児ボツリヌス症になる恐れがあります」

 行政は1987年から1才未満の乳児には与えてはならないと注意喚起している。さらに、育て方の常識の変遷は食事についてだけではない。ジェンダーフリーが価値基準の現代社会では、子供にかける言葉も変わってきている。

「“そんなことしたらお嫁に行けなくなるよ”や、“もっと男の子らしい色にしたら?”などの意識はナンセンス。その子の個性を伸ばしていくような、“あなたらしさ”を重視した子育てが主流です」。

※女性セブン2018年10月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン