「寒い日に冷えた体で、熱い風呂に入ると、体が急に温まって、血圧が上昇して拍動が早くなります。すると、心臓に負担がかかって心室細動が起こりやすくなる」(山下医師)
また駆け込み乗車の場合は脈拍が急上昇し、心室細動を起こしたと考えられる。
さらに、「緊張状態」が続くことで脈拍が上がり、心房細動が引き起こされるケースもある。大阪大学人間科学研究科未来共創センター招聘教授の石蔵文信氏が説明する。
「ゴルフのラウンド中の突然死が、年間200件以上あるというデータがありますが、興味深いのは力を入れて打つドライバーショットより、パッティングの時に起こるケースが多いことです。“ティーショットは力むから危ない”と思いがちですが、むしろパットの“絶対に外せない”という緊張感が、脈拍の急上昇を招き、心臓に負担を与えていると考えられます」
※週刊ポスト2018年10月5日号