芸能

宮脇咲良専任でもIZ*ONEがTWICEを追い越せない理由

左から本田仁美、宮脇咲良、矢吹奈子(Imaginechina/時事通信フォト)

 日韓同時放送の公開オーディション番組『PRODECE48』の合格者12人からなる、グローバルガールズグループ「IZ*ONE(アイズワン)」が誕生した。AKBグループのメンバーが多数、参加したことでも話題を集めたが、同グループからの合格者は宮脇咲良、本田仁美、矢吹奈子ら3名。先頃、この3名がIZ*ONE専任になると発表された。KPOPのディープなウォッチャー、ライターのまつど☆たまき氏が、国民的アイドルグループを休んで専任となったら、TWICEのようにグローバルに活躍できるのかについて、やさしく解説します。

 * * *
「世界に通用するアイドルグループ」を作る!

 デビュー前からいきなりハードルの高い目標をぶち上げた「IZ*ONE」の行方が心配でなりません。

 奇しくも3人という数は、現在抜群の人気を誇るK-POPガールズグループTWICEの日本人メンバーと全く同じ。日韓のみならず、世界でのヒットを狙うIZ*ONEの戦略からいけば、TWICEは絶好のモデルでもあり、同時に必ず超えなければならない壁となります。 “世界制覇”というあまりにハードルの高い標的設定に、韓国のファンも半信半疑だと聞きます。

 世界中で好調にシェアを伸ばしているK-POPではありますが、日本と違って群雄割拠状態のガールズグループ戦線では競争も苛烈です。秋元康とAKB出身の御威光だけで、簡単にトップに立てるわけもありません。のし上がるためには、目の肥えたK-POPファンの洗礼と、一騎当千の手強いライバルたちを押しのける必要があります。

 私の見たところ、“てっぺんチャレンジ”を狙う彼女たちには、大きなネックが三つ存在します。

【1】国際的グループを目指すためのメンバー編成
【2】グループコンセプトを方向づけるプロデューサー不在
【3】日本人メンバー三人がIZ*ONEデビュー直前にAKB選抜入り
 
 IZ*ONEが成功するためには、まずこれらのアキレス腱を克服せねばなりません。しかし、それは現実的に見てかなり茨の道だと思われます。なぜなら……。

◆「世界的グループ」に必要な目配り

 6月11日ソウル江南にあるインペリアルパレス・ホテルで行われた『PRODUCE48』プロジェクト発表の記者会見で、番組を制作するMnet(ケーブル局)のキム・ヨンボム局長はこう語りました。

「最近の音楽業界は世界規模で展開している。北米やイギリスをはじめ、メインストリームの中で、アジアの地位はますます高まっています。音楽市場世界第2位の日本、そしてK-POPで世界に進出している韓国の両国が力を合わせて、日韓合作プロジェクトを進行したい」

 IZ*ONE構成メンバーは韓国人練習生から9名、日本からはご存知AKB系の3名。日韓混合の比率は1:3です。しかし、「世界的な活躍」を目指すのに、韓国人と日本人だけでよいのでしょうか?

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン