親友の松方が亡くなった時をはじめ昭和の名優が亡くなるたびに、梅宮はコメントを求められてきたが、近年は「俺自身がもう長くない」と口にしていた。
〈僕が死んだ時に誰が取材を受けるのかと考えるとね。同時代を生きて、僕について語れる人はもういない。(中略)これだけ周りが次々に逝ってしまうと、むしろ僕だけが長生きしすぎているんじゃないかと思う〉(『新潮45』2017年6月号)
梅宮の近況について、所属事務所はこう話した。
「東京の自宅売却は事実です。もともと海の見える場所で過ごしたいという希望を持っていましたからね。仕事や引退については本人が決めることですが、この年になって、無理してテレビに出演する必要もないでしょう。いまは夫婦で静かに暮らしています」
銀幕やテレビで“辰兄”の姿は、もう見られないのか──。
※週刊ポスト2018年10月12・19日号