ビジネス

車の衝突安全性能評価 死なない車、死なせない車を重要視

1位に輝いたのは?

 交通事故の総数が年々減少傾向にある一方で、高齢ドライバーの事故割合は年々増えつつある。今年上半期(1~6月)の全国の交通事故死亡者数のうち、65歳以上の割合は過去最多の56.6%に上った。

 ドライバーの高齢化に伴い、車が持つ「安全性能」がますます重大な関心事となっているが、一般ユーザーが各車の安全性能の違いを比較することは難しい。しかし、その手がかりとなるデータがある。国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が共同で行なう「衝突安全性能評価」である。NASVA自動車アセスメント部が説明する。

「各メーカーが自動車を販売するために行なう試験は、『法律で定められた保安基準をクリアしているかどうか』を調べるためのものです。

 それに対して『衝突安全性能評価』は、安全な自動車の普及・促進を図るために、国交省が監修しNASVAが実施する試験をもとに、安全性能を数値化して公開している。つまり、車種ごとの安全性比較が可能となります」

 NASVAの試験は、年間の新車販売台数上位の10数車種を対象にしている(同じ車種でも複数のグレードがある場合は、最も販売台数が多いものを採用)。

 採点は208点が満点で、内訳は「乗員保護性能」が100点、「歩行者保護性能」が100点、そして「シートベルト着用警報装置」が8点。

「安全性能評価は“事故によって命に関わるような被害、損傷になるかどうか”に重きを置いている」(同前)

 つまり、衝突時に“乗っている人が死ななくて済むか”“対人事故で死なせなくて済むか”が重要視されている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
初めて万博を視察された愛子さま(2025年5月9日、撮影/JMPA)
《万博ご視察ファッション》愛子さま、雅子さまの“万博コーデ”を思わせるブルーグレーのパンツスタイル
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン