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51歳バツイチ男性とデキ婚した31歳美穂子の「勝算」

■男性と縁の薄い人生を送ってきた

 翌朝、ラインを交換すると、「また来るね」と言って一馬さんは去って行った。それからしばらく、美穂子さんは、ふわふわしていたと話す。

「自分の人生にこんなことが起きるなんて! と。彼を好きになった、というわけでは、まだなかったと思います。合コンで会った男の人とすぐに意気投合するという、漫画やドラマの中でしか見たことのなかった事態が自分の人生に訪れたことを、どう受け止めればいいのかわからなかったんです」

 美穂子さんがそう語るのは、それまで恋愛と、というより、男性と、縁の薄い人生を送ってきたからだろう。中・高校は女子高で、大学の看護学科に進み、大学病院に勤務してきた。仕事で男性医師と接することはもちろんあるが、男友だちを作るような環境になかったし、できるとも思えなかった。20歳のとき、自動車教習所で出会った男性に求められるがままに付き合ったが、うまくいかず、1年足らずでフラれた。以来、彼氏はいなかった。

 美穂子さんは恋愛に興味がなかったのだろうか?

「幼い頃からずっと、コンプレックスがあったんです、とくに自分の容姿に。2歳年上の姉がすごく美人で、頭も良くて、いつもクラスの中心にいるような女の子だったんですね。それに比べて私は、綺麗でもなく、たいして勉強もできなかった。部屋で1人で漫画やアニメを見ているのが好きなタイプで。学校で常に複数の男子に囲まれている姉を見て、私はこういう世界とは無縁だな、違う道を探さなければと、早々に悟ってしまったんです。諦めてしまったのかな」

 1人で生きていくために手に職を付けようと看護師を志し、夢を叶えた毎日は、それなりに充実したものだった。しかし、彼氏とのデートを楽しんだり、恋に悩んで一喜一憂する姉の生活をうらやましいと思う気持ちが、「なかったといえば、嘘になりますね」。

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