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51歳バツイチ男性とデキ婚した31歳美穂子の「勝算」

■「付き合っているような」日々が続き、転機が

 だからこそ一馬さんとの出会いは、想定外の出来事ではあったが、拒絶はしなかった。合コン以来、一馬さんは定期的に美穂子さんの家を訪れるようになる。「付き合おう」というはっきりした言葉はなかったが、美穂子さんから言い出す勇気もなく、「付き合っているような」日々が続いた。

「はっきり告白してくれないことへの不満はありましたが、私は好きになっちゃったんですね。30歳で恥ずかしながら、人生で初めて、トキメキというものを知りました」

 20歳の年の差は、恋愛経験の乏しい美穂子さんにとってはプラスに働いたようだ。

「すごく甘やかしてくれるのが嬉しくて。あと、彼、私がどんな料理を作っても美味しい、美味しいと、もりもり食べてくれるんですよ。前の奥さんと別れてからは家に冷蔵庫もなくて、最初聞いたときはびっくりしたんですが、男の人の1人暮らしってそんなものなのかなあと」

 一馬さんは学生時代ラグビーをしていたスポーツマンで、休日になると、フットサルやマラソンに出かける。細かいことを気にしない、ざっくばらんな体育会系。一馬さんのそんな性格を、美穂子さんは“男らしい”と受け取った。

 キラキラした日々はしかし、ある出来事で転機を迎える。出会って半年後、美穂子さんは妊娠していることに気づいたのだ。どうしていいかわからず、仕事中の一馬さんにすぐに電話をすると、ひと言、「結婚しよう」と言われ、思わず泣いた。

■お腹の子供は彼に似てほしい

 好きな人に出会い、子供を授かり、結婚する。なんて幸せな人生なのだろうと幸せに浸っていた矢先、合コンを企画した先輩に冷や水を浴びせられることになる。結婚すると報告すると先輩はのけ反って、「ちょっとカッコいいからって、あんなダメ男、絶対やめておいたほうがいいよ! 美穂子は見る目なさすぎ!」と、きつく言われたのだ。

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