ライフ

平成の名作野球漫画 『ダイヤのA』『MAJOR』『グラゼニ』

沢村の武器は出どころが見づらい腕の振りからのクセ球 (C)寺嶋裕二/講談社

 本誌・週刊ポストで実施した読者1000人を対象とした「好きな野球漫画」アンケート。見事トップに輝いたのは、野球漫画の金字塔『ドカベン』(水島新司)だった。トップテンに数々の名作漫画が並ぶなか、第6位『ダイヤのA』(寺島裕二/講談社)、第8位『MAJOR』(満田拓也/小学館)、第10位『グラゼニ』(森高夕次・アダチケイジ/講談社)と、平成以降の連載漫画がランクインした。

『ダイヤのA』は、部員100人を超す名門高校で主人公の沢村栄純が切磋琢磨しながら全国制覇を目指す本格高校野球漫画。現実世界における名門高校にありがちな越境入学や、スポーツ推薦、さらに他の野球漫画なら1コマ程度で終わる春季大会の試合描写までもが丁寧に描かれている。主人公の沢村の存在が時折薄く感じるほど、個性的なキャラクターが多いのも特徴。

『MAJOR』は、プロ野球選手の父・本田茂治を不慮の事故で亡くした吾郎が主人公。父の同僚で親友の茂野英毅に引き取られ、メジャーを目指すため野球を始める。

 幼少期から弱小チームで獅子奮迅の活躍をする吾郎。日本のプロ野球をすっ飛ばして米国のトライアウトを受け、3Aから苦労の末メジャーへと這い上がる。そんなアメリカンドリームのような物語や、情熱的な吾郎の姿が若者層に受け、高校球児に最も読まれている野球漫画のひとつ。心に刺さる名言が多いのも特徴。

『グラゼニ』の主人公・凡田夏乃介は、高校ドラフト最下位でプロ入りした8年目の左腕サイドスロー。主に中継ぎのワンポイントをまかされている。26歳で年俸1800万という低さに不安を抱き、常にカネについて考えている。

 年々歳を重ねていく凡田投手の選手生活が毎シーズン描かれ、そこから「カネ」というプロ野球のシビアな世界を覗くことができる、今までになかった意欲作だ。

 ちなみに、名作野球漫画アンケートのトップ10は以下の通り。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン