国内

神社本庁トップの辞意撤回に天皇の甥が発した痛烈苦言

旧五摂家出身の鷹司尚武総理(時事通信フォト)

 本誌・週刊ポスト(10月12・19日号)が報じた「皇室批判」発言によって靖国神社の小堀邦夫宮司が退任に追い込まれたが、神社界ではもう一つ注目を集める“発言”があった。

 発端は、全国約8万の神社を統括する神社本庁で、2010年から総長を務める田中恆清氏の進退に関する騒動だった。

「神社本庁では職員宿舎の売買を巡り、解明を訴えた幹部が解雇処分されたことで、メディアや内部からも現体制への批判が過熱していました。そんななか、田中総長が9月11日の役員会で『今日限りで辞める』と発言したことが、専門紙『神社新報』はじめ複数で報じられたのです。ところが、10月3日に顧問・長老を招集して開かれた辞意表明を受けての臨時役員会では、側近たちの遺留によって田中総長が一転して『続投します』と言い出した」(ジャーナリスト・伊藤博敏氏)

 田中総長の辞意表明は翻されたが、その会議が閉会する間際、異例の発言が飛び出したという。

 複数の関係者によると、田中総長が会の終了を告げようとしたところ、総長を指名する立場の鷹司尚武統理が「今日の会議は覆されたということが私は気持ちが悪いですね」と切り出して、こう続けたという。

「やっぱり上に立つ人、あるいは組織の長がね、自分の言ったことに責任を持つのと、軽々しく変えてはいけないということだと思います。(中略)自分がおっしゃったことには責任をもって後進を導いていただきたい」

 田中総長の「辞意」撤回に対して、苦言を呈したのだ。

関連記事

トピックス

5月8日、報道を受けて、取材に応じる日本維新の会の中条きよし参議院議員(時事通信フォト)
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態
NEWSポストセブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン