◆緑内障手術

 40才以上の20人に1人がかかるとされる緑内障。眼圧を下げる手術が主な治療法だが、正しい知識のないまま受ける患者が多いという。

「手術をすれば目がよくなると思ってしまうかたが多いが、緑内障手術の目的は失明を防ぐことであり、メスを入れるためこれまでよりも見えづらくなる可能性もある。それを理解してから受けるべきです」(平松先生)

 病気治療ではないが、近年増加しているのが帝王切開による分娩だ。2016年の厚労省調査によると、低下する分娩件数とは逆に、一般病院における帝王切開の割合は右肩上がりに上昇、2014年には24.8%となり、ほぼ4人に1人が“帝王切開ベビー”という計算になる。高齢出産が増えたことが原因とも指摘されるが、この手術にもリスクは潜んでいる。

 医療経済ジャーナリストの室井一辰さんはこう語る。

「すでに米国で社会問題になっているのですが、妊娠満期が40週とされているところ、39週以前に帝王切開で出産すると、子供の学習能力の低下につながったり、赤ちゃんの病気・死亡リスクが高まるとされています」

 自然分娩時のトラブルを避けるための帝王切開であればやむを得ないが、“誕生日が決められるから”などという理由で選択することは賢明とはいえないようだ。

 ヒールを履く女性に多い外反母趾も、手術は避けた方がよい。

「外反母趾で悩む女性は多いですが、痛みがないのに手術で解消しようというのはリスクが高い。出っ張った骨を削る手術を受けたあとに、それまでなかった痛みが出たり、感染症にかかる危険もゼロとはいえないからです」(室井さん)

※女性セブン2018年11月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「日本ではあまりパートナーは目立たない方がいい」高市早苗総理の夫婦の在り方、夫・山本拓氏は“ステルス旦那”発言 「帰ってきたら掃除をして入浴介助」総理が担う介護の壮絶な状況 
女性セブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン