ライフ

【法律相談】危なっかしい交通誘導員 会社の責任は?

ダメな交通誘導員の責任の所在は?

 街に出れば、道路工事や建築物の工事現場でドライバーや歩行者の安全を確保する交通誘導員の姿を見ることは珍しくないが、危なっかしい動きを見せる交通誘導員がいた場合、従事させている会社に責任はないのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 道路工事に疑問を感じています。理由はたまに見かける交通誘導員が高齢の方で、危なっかしいからです。そういう誘導員は工事会社から雇われているだけで、たぶん免許的なものを携帯していないはず。それなのに危険な誘導業務を任せているのは工事会社の無責任でしかなく、法にも抵触しませんか。

【回答】
 道路工事現場での交通誘導は多くの場合、道路工事業者が依頼した警備業者の警備員が行ないます。警備業法では、建物等における盗難などの事故防止やガードマン等の他、車両の雑踏する場所での事故防止も警備業務としています。

 この警備業務は、都道府県の公安委員会の認定を受けた業者でないとできません。その上、警備業法では、特に専門的知識や能力が必要で、万一事故が起きると不特定又は多くの人の生命、身体や財産に危険を生ずるおそれがある場合を特定の警備業務としています。その種別に応じて公安委員会の行なう検定を受け、合格証明書の交付を受けた警備員に従事させることを義務付けています。

 その中に「交通誘導警備業務」があります。これは道路又は交通の状況により、都道府県の公安委員会が道路上の危険を防止するため、必要と認める場合に交通誘導警備業務の一級検定合格警備員又は二級検定合格警備員が、交通誘導警備業務を行なう場所ごとに1人以上従事させるものです。

関連キーワード

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン