しかし、ナイロビの若いケニア人はニューヨーク・タイムズの取材に対して、勤務先で中国人の上司が些細なミスをしたケニア女性従業員の頬を平手打ちしたのを見たほか、会社内で中国人とケニア人ではトイレが別々に設けられているなどの差別があると話している。

 また、ナイロビ・モンバサ間の鉄道建設のセレモニーでは、列車に大統領が乗った際、運転士はケニア人女性だったが、通常の運行では運転はすべて中国人が行っているという。

 ケニアの対中感情が悪化するなか、最近ではケニア当局も中国に対して強硬姿勢を示している。ケニアの警察当局は9月初旬、不法移民の取り締まりを理由に、ナイロビの中国国営中央テレビ局(CCTV)傘下の中国環球電視網(CGTN)アフリカ本部を強制捜査し、複数の中国人記者を一時拘束している。これに対して、中国大使館は遺憾の意を表明するなど、外交関係にも微妙に影響しつつあるようだ

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