「2007年に陣内智則さんと藤原紀香さんが結婚されましたが、番組トップで報じることに私は納得できませんでした。情報番組ではなく、報道番組なんだからこれはおかしい、と。プロデューサーから『結婚を取り上げて視聴率が10%で始まるのと、報じないで5%で始まるのではパイが全然違う』と説得されましたけど、最後まで揉めに揉めました」
安倍政権に厳しい姿勢で臨んだ村尾氏は、首相へのインタビューを思い返して、「財政再建について聞いても、何も答えなかった」とバッサリ。続けて、自身の降板について、こんな思いを吐露したという。
「あれは卒業なのか、肩たたきだったのか……私にも分かりません。いずれにせよ、新しいメンバーには頑張っていただきたいです」
寂しそうに話す村尾氏だったが、講演会から3日後に出演したラジオ番組で、新体制の『news zero』について、こう発言をしている。
「長年深夜の放送をやっていたので、生活リズムの調整が難しくて……。いまは夜の9時、10時に眠くなっちゃうので、本当に申し訳ないんですが、降板して以降、『zero』を見る機会は少ないんです」
村尾氏に話を聞くと、講演会での発言を認めた上で、新体制の番組についてこう話した。
「僕たちが『ZERO』を始めた時も、今までのニュース番組とは違う形だったから、苦労しました。有働さんも立ち上がりは苦しいと思いますし、最初は色々と言われることも多いと思いますけど、ご自分に自信を持って頑張ってほしいですね」
“先輩”からのエールは、有働に届くか。
※週刊ポスト2018年11月9日号