ライフ

オリラジ中田「良い夫やめた」宣言に見る「合理的思考」

「良い夫」以前に「できるハイスペ」だった?(時事通信フォト)

 お笑いコンビ・オリエンタルラジオ中田敦彦氏の「良い夫やめました」とするインタビュー記事が配信されて話題になっている(日経DUAL、2018年10月22日付)。内容は、妻の要求に添って仕事を減らして早めに帰り、それでも収入は増やし、家では家事も育児もやり、何もかも妻の言う通りにするという“自己改革”をした結果、なぜかお互いにストレスがマックスになったので「もう良い夫はやめます!」というものである。

 オリラジ中田氏の妻は、タレントの福田萌さん。彼女との関係について中田氏は「小遣いは3万円で、GPSで監視されている。切り詰めていてもすごく幸せ」などとたびたび語っていた。

 ところが福田さんは中田氏に「あなたは一切変わっていないし、ただ成功したいだけの人」と詰め寄ったらしい。そしてすべて妻の言うことを聞く生活を送ってきた彼は、こんなことに気付いたという。

〈妻は、「あなたは、これをしてくれなかった」「あなたは、あれをしてくれなかった」と、足りないことばかり注目するようになっていました〉(上記インタビュー記事より)

 ママ友と夫のグチ大会をして、「自分の夫はお風呂で子供を洗ってくれない」などと、不満な点ばかりに目が行くようになる。そして夫は疲弊する。中田氏は、妻に「離婚してもいい」という立ち位置でもう一度生活を見直そうと話した──。

 中田氏のインタビュー記事に対し、ネットでは、「モラハラ」「脅し」「なるほど、独身になりたいわけだ」という声が相次いだ。

 そうだろうか。私は、中田氏は「ハイスペ思考」なのだと思う。

 彼はもともと東京学芸大学附属中高から慶應経済学部へ進んだエリートだ。たしかに彼の発言は極端にも見えるが、仕事を減らしても収入を増やし、妻の意向に添って動くという「結果」を出した中田氏は合理的ハイスペ思考そのものである。

 福田萌さんとしては、要は「私と向き合って」という“女子っぽい”要求をしていると思うのだが、中田氏は合理的・論理的に頭を動かし手を動かした結果、夫婦の歯車が狂ったようだ。こうなると、毎日子供をお風呂に入れようが、オムツを何枚変えようが関係ない。

 年収7000万円の外資金融営業マンと結婚した元港区女子のリカは、夫は平日はほとんど帰らないという週末婚状態である。「俺が稼ぐんだから、家を仕切るのはお前」。そういって、子供のオムツ変えもしない。「そのかわり金で不自由させない、それが俺の役割だ」が口癖で、毎年のように年収を増やしている。この夫婦間に「ともに手を取る子育て」は皆無である。だが、リカはシッターなどに依頼しながらうまく育児を回し、「私も楽しむもんね」と趣味のネイルやエステに通っている。

 一方、投資家兼実業家のハイスペ男性・タカシと結婚したミサは、中田敦彦・福田萌夫婦と同じ悩みを抱えていた。

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン