「まだプロになる前に水野さんから『はよう(プロの試験に)受からんと(俺は)辞めるぞ、待たれへんぞ』と言われ、合格した際も電話で『おめでとう、良かったな』と声をかけていただきました。競艇選手になるきっかけの選手でもあり、本当に感謝しています」
競艇の世界では地元の先輩選手に指導を受ける「師弟関係」があるが、水野選手からは「(年齢的に)俺は無理やぞ」と言われているという。幼い頃に手ほどきを受けた「師匠」に向けて数原選手はこう話す。
「水野さんに『1人でもモンキーターンができるようになりましたよ』というところを見せて恩返しをしたい。選手として勝ちにこだわりたいですね。『ナイトスクープ』では僕が夢をかなえていただきましたが、今度は僕が子供たちに夢を与えるような選手になりたい」
15年の時を経た師弟対決の結果はいかに。
●取材・文/白石義行(ジャーナリスト)