スポーツ

九州場所を休場する白鵬の野望と相撲協会の思惑と稀勢の里

休場しても問題なし?(時事通信フォト)

 九州場所を控えた11月3、4日の週末、元貴乃花親方は自身の部屋が昨年まで宿舎を置いていた福岡県田川市の「炭坑節まつり」に姿を現した。相撲協会から“報道管制”が敷かれたものの、景子夫人とともに綿菓子づくりに精を出す元親方の周りには人垣が絶えなかった。

 改めて存在感を見せつけた元貴乃花親方が退職に至ったきっかけは、1年前の九州場所前に起きた横綱・日馬富士(当時)による貴ノ岩への暴行事件だった。

「日馬富士の暴行ばかり問題視されたが、貴乃花としては、事件現場となったモンゴル勢の会合の中心にいた横綱・白鵬の責任を問うべきという思いがあったのでしょう。“会合にモンゴル勢が集まったのは偶然”などと白鵬の責任が追及されないような説明に終始する協会に対して、意見書を提出するなどして何度も反論していた」(後援会関係者)

 いま、元貴乃花親方の懸念は現実となりつつある。

 引退会見から3週間後に、協会の第三者委員会(暴力問題再発防止検討委員会)の調査結果が発表された。それによれば、白鵬は暴行を最も制止しやすい隣の席に座っていたにもかかわらず、日馬富士が貴ノ岩の両頬を張り、カラオケ用リモコンで頭を複数回殴るのを止めなかったことが判明した。

「第三者委の聴取に対し、白鵬が『今回の事件は、あえて“愛のムチ”と呼びたい』と開き直りのような発言をしていたこともわかった。調査は部屋をまたいだモンゴル出身力士の集まりの存在自体も問題視しており、貴乃花の問題意識が裏付けられた格好だ」(同前)

関連記事

トピックス

解散を発表したTOKIO(HPより)
《TOKIO解散には迷いなし?》松岡昌宏、「男気会見」で隠せなかった本音 唯一違った“足の動き”を見せた質問とは?
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
ディップがプロバスケットボールチーム・さいたまブロンコスのオーナーに就任
気鋭の企業がプロスポーツ「下部」リーグに続々参入のワケ ディップがB3さいたまブロンコスの新オーナーなった理由を冨田英揮社長は「このチームを育てていきたい」と語る
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン
都内の日本料理店から出てきた2人
《交際6年で初2ショット》サッカー日本代表・南野拓実、柳ゆり菜と“もはや夫婦”なカップルコーデ「結婚ブーム」で機運高まる
NEWSポストセブン