芸能

何があった? みのもんたのおじいちゃんぶりが顕著に 

74才になったみのもんた

 大物司会者・みのもんた(74才)のレギュラー番組『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ、日本テレビ系)での変貌ぶりに驚く声が出ている。いったに何があった? コラムニストのペリー荻野さん綴る。

 * * *
 みのもんたの「エブリケンミン、カミングアウト!」の掛け声でおなじみの『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』。全国各地の独自グルメ、習慣、方言などを取り上げるこの番組は放送12年目を迎えるご長寿バラエティーとなっている。

 その番組の中で、最近顕著なのが、みのもんたのおじいちゃんぶりである。番組スタート当初は、好奇心丸出しで各地の珍味に「これ、ホントにおいしいの?」と突っ込みを入れたり、美人ゲストが出るたびににやにやと「夜のおじさん」モードを出していたが、今はすっかり「いい感じのシニア」モード。顔の艶よりも赤味を帯びた血色のよさが目立つのである。だいたい、オープニングの「エブリケンミン~」の掛け声にしても、元気のいい時とそうでない時のムラがある。これはアナウンサー時代にはなかったことだろう。

 さらに最近は、同じく司会を務める久本雅美に言われたい放題。先日、「鹿児島弁」の話題の際には、着物姿ですっかりクラブのママみたいな国生さゆり(鹿児島県出身)が、ムードたっぷりに「こんボトルを入れくいよったとは、おまんさんあね?」(このボトルを入れてくれたのは、あなたですか)と地元言葉で語りかけると、みのは口を開いたまま、うれしそうにうっとり。すかさず久本からは「恍惚の人みたいな顔になっちゃって」と指摘されていた。さすが久本、みんなが言いたいことをズバッと言って、かゆい背中をかいてくれる。
 
 青森の「つゆ焼きそば」を食べれば「つゆに顔を突っ込んでた」と言われ、愛知の「天むす」を食べれば光浦靖子に「道に迷ったら食べてください」と言われる。一昔前だったら、決して言われなかったことを言われ続けるみのもんた。でも、なんだか幸せそうなのである。
 
 そう思ってよく見れば、番組中はほとんど腕組みをして上を向き、時折、ゲストたちのコメントに大笑い。しかし、各地のイケメンを探す企画「男前祭り」には、ほぼ興味ないのか、このコーナーに熱心な久本に完全に預けてしまう。久本にやりたい放題させているように見えて、実はみのもまたやりたいことをやっているのである。

 各地のグルメをさまざまな世代のゲストたちと試食する場面では、みのおじいちゃんを中心に大家族が食卓を囲んでいるようにも見えてくる。身内のことなどでいろいろあってしんどい時期もあったに違いないが、それでも地上波では、この番組だけ継続した。それは正しい選択だった。

 ただし、ネットでは『みのもんたのよるバズ!』を続け、完全に「ご隠居」とはいえないところも、またみのらしい。いつか、シニアモードは世を忍ぶ仮の姿でしたー!とカミングアウトして、地上波でもみの節を復活させ、「みのもんたの逆襲」を始める可能性も十分ある。眉毛が白く長く伸びようと、それがみのもんたである。

関連記事

トピックス

お笑いコンビ「ガッポリ建設」の室田稔さん
《ガッポリ建設クズ芸人・小堀敏夫の相方、室田稔がケーブルテレビ局から独立》4月末から「ワハハ本舗」内で自身の会社を起業、前職では20年赤字だった会社を初の黒字に
NEWSポストセブン
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン
「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
《「やーよ!」のブレイクから10年》「性転換手術すると出演枠を全部失いますよ」 GENKING.(40)が“身体も戸籍も女性になった現在” と“葛藤した過去”「私、ユニセックスじゃないのに」
NEWSポストセブン
「ガッポリ建設」のトレードマークは工事用ヘルメットにランニング姿
《嘘、借金、遅刻、ギャンブル、事務所解雇》クズ芸人・小堀敏夫を28年間許し続ける相方・室田稔が明かした本心「あんな人でも役に立てた」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト