小堀前宮司の「慰霊の旅」への“本音”は、本誌が報じた会議音声の未公開部分でもこう語られていた。
「陛下が『慰霊の旅』ということはおっしゃったことがあるのかどうか知らないけれども、もしそういう風にみんなが思っているんだとしたら、とんでもないことですよ。それは戦跡巡りみたいなもの。そこには、亡くなった戦士たちの御霊があるわけやないじゃない」
小堀前宮司に見解を訊ねるため電話したが、「答える必要があるんですか」と話すのみで切られた。靖国神社は「特にコメントはありません」とのことだった。靖国神社は11月1日に着任した新宮司(元権宮司)のもと、失った信頼を取り戻せるのだろうか。
※週刊ポスト2018年11月30日号