一方、COTYは「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の名称で12月7日に「2018?2019日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会を行って発表することになっている。
COTYは、国産車・輸入車の「10ベスト」まで選んでおり、この中から最終選考することになるが、RJCでも「6ベスト」に残っていたスバルの「フォレスター」が完成検査不正問題などの不祥事で急遽辞退したことで、9ベストから選ばれることになった。
「9ベスト」は、トヨタの「クラウン」、「カローラスポーツ」、ホンダの「クラリティPHEV」、マツダの「CX-8」、三菱自の「エクリプス クロス」。輸入車でBMWの「BMW X2」、ボルボの「XC40」、フォルクスワーゲンの「VWポロ」、アルファロメオの「ステルヴィオ」の9車種である。
注目は、クラウンでありカローラスポーツだ。両車ともにトヨタの代名詞的存在であり、今回トヨタは両車のフルモデルチェンジにともない、同日発表という異例の形式を取った。トヨタは、この新型クラウンとカローラを「トヨタの初代コネクティッドカー」と位置づけたのだ。
100年に一度の大変革時代を迎えた自動車は、CASE(ケース)と呼ばれる新世代技術への転換が進む。電動化や自動運転とともにコネクティッド(つながる)クルマへの進化が注目される中で、トヨタはクラウンとカローラでコネクティッドの第一歩を刻んだ。だが、RJCのカーオブザイヤーの選考過程を見ると、クラウンとカローラスポーツで票が割れてしまってどっちつかずになったきらいがある。
世界のクルマの売れ筋がSUV主流になっており、三菱のエクリプス クロスやマツダのCX-8ともにSUVの新型車として評価されているが、かつての主流だったセダンの代表格であるクラウンやカローラが新世代車として評価されてもおかしくないはずなのだが……。