芸能

少年院上がり・戦慄かなのが明かす壮絶過去、虐待とJKビジネス

少年院上がりのアイドル・戦慄かなの(撮影/田中智久)

 15cmはあろうかというキラキララメの厚底ブーツにミニスカートがまぶしく、人形のような色白肌にぱっちりとした目がかわいらしい。

 彼女は20才の人気アイドル・戦慄かなの(20才)。現在は大学生活と芸能活動の二足のわらじで多忙な日々を送る。ハタチになった感想を聞くと、大きな目を見開き、会心の笑顔で答えた。

「やっと保護観察がとれてうれしいです!」

 保護観察? そう、彼女は少年院上がりのアイドルなのだ。

 10月18日、バラエティー番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に出演すると、一気に注目の的となった。少年院出身という異色の経歴に加え、壮絶な半生を淡々と語り、大物相手に物おじもしない。

「相手の人さし指を噛んで性格を当てる」という特技を披露し、マツコ・デラックス(46才)の太い指をガリガリと噛んで、「修羅くぐってる!」と一言。スタジオをあ然とさせた。

 11月18日には『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演。テリー伊藤(68才)から同じくゲスト出演していた“みちょぱ”こと池田美優(20才)と「どっちがけんか強いの?」とけしかけられ、「じゃあ楽屋でやり合いますか?」と応戦した。

 異色すぎるアイドルの出現は、「あの子、何者!?」「ヤバイ!」「少年院から大学って、どうやって入った?」など世間に大反響が巻き起こっている。

 彼女は一体何者なのか。なぜアイドルを志したのか──20才の本音を聞いた。

 取材会場に1人で来ると、早口気味に「最近、急に忙しくなって、今日もこのあと別の取材があって…。せっかく妹と2人暮らしを始めたのに全然家に帰れないんです」と説明し、控え目な笑顔を見せた。そしてその笑顔のまま、両親の離婚、虐待、JKビジネスを語った。

◆母の虐待と飛び降り自殺

 生まれは大阪。幼少期に両親は離婚し、母と2才下の妹と3人、東京に移り住んだ。

「小さい頃のことで記憶に残っているのは、母が父に暴力をふるい、血まみれになった父が壊れた家具をガムテープで修復する姿です。父は優しかったけれど、私が小学校に入ったときに離婚して出て行ってしまった」(かなのさん・以下同)

 それまで家事を担っていた父がいなくなり残された姉妹を待っていたのは母からの虐待だった。頻繁な暴力で姉妹のお尻にはミミズ腫れが絶えなかった。

「ある時、母が私たちを置いて恋人と海外に出かけ、1週間家を空けたことがありました。用意されていた食事は3日でなくなり、水道水で飢えをしのいだこともあります。ただ、そんな状況でも、当時虐待されているという認識は私にはなかったんです。母は私を殴っても数時間後には『ごめんね』ってハグしてきたし、普通の母子よりスキンシップは多かったかもしれません」

 滑らかな口調が一瞬、淀む。手入れの行き届かない髪に、いつも同じ服装。中学校に入るといじめの標的になった。

「今思えば、毎日の入浴や歯磨き、着替えなど基本的な生活習慣も教えられず、汚く見えていたのだと思います」

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン