ビジネス

洋服の福袋 中身・サイズを見せて売る「儲け」のカラクリ

中身や値段が分からない福袋のほうが珍しくなった

 かつて正月の「福袋」といえば、開封するまで詰め込まれた商品や総額が分からないのが当たり前だったが、いまやご丁寧に中身が紹介されているものは多い。特に洋服の福袋は、商品の内容だけでなく、サイズ別に売られているのも普通だ。一体どうしてなのか。ファッションジャーナリストの南充浩氏が福袋商戦の裏側を明かす。

 * * *
 洋服業界にとって、お正月は冬の大バーゲンの時期です。コートやダウンジャケット、ウールのセーターなどの高価格品が値下がりするので、アパレル不況と言われながらもそれなりに毎年賑わいます。盛り上がりに欠ける夏のバーゲンとは大違いで、値下げしているので利益率は低下しますが、売上高だけでいえば、年間でも屈指の書き入れ時といえます。

 冬のバーゲン初日を飾る恒例の目玉商品といえば、各ブランドの「福袋」です。洋服や服飾雑貨が数点入って3000円~1万円くらいの価格なのでお得感があるということで一時期は人気を集めました。今では正月の風物詩にもなっています。

 ファッションブランドに福袋という売り方が広がったのは、2000年ごろのことでした。その後好評に推移し、2010年ごろにその人気がピークアウトしていったと記憶しています。

 始まった当初は、年間を通じた売れ残り在庫を5点~10点詰めて1万円くらいで売り出すブランドがほとんどでした。私も2000年ごろに当時話題だった福袋を家族(女性)に買って帰ったことがあります。

 欧州インポートブランドの詰め合わせ福袋を買って帰ったのですが、自宅で開けてみると入っていたのは、正月にもかかわらず夏物の半袖ニットや薄手生地のブラウス、薄手生地のワイドパンツなどで、冬に使えそうなアイテムは1点か2点しかありませんでした。明らかに夏物の在庫を詰め合わせたことが窺えます。

 これに懲りてそこから福袋を買わなくなりましたが、福袋の当初の意義からすると、こういう在庫品の詰め合わせというのがもっとも適っているといえます。

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン