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アプリのAI補助機能で認知症リスクを判定するサービス登場

アプリで認知症リスクが分かる

「AI(人工知能)医療診断」は驚異の進化を続けているが、スマホにアプリを入れておくだけで、AI補助機能によって認知症になるリスクを判定するサービスも始まっている。

 その無料アプリ「チャミー」を提供しているのは、幅広いIT事業を手がけるインフォデリバだ。GPSの測位履歴などからAIが利用者の歩行速度を測定し、そこから認知症リスクを判定するというアプリである。歩行速度は、AIのGPS情報分析に加え、スマホに内蔵されているセンサーを使って分速1メートル単位で出せるという。

 ポイントは「歩行速度の変化」だ。歩くスピードは40代後半から少しずつ遅くなるが、低下ペースが急だと軽度認知障害のリスクが高いとする研究結果がある。アプリ利用者からの歩行速度データをAIが分析し、急激な低下を検知したら、警告を発信するのだ。

 このアプリは、北海道伊達市が2016年12月から実施している社会実験でも採用された。60~80代の150人が使用し、健康寿命の延伸を図っている。

 実際に記者が使ってみたところ、最初に名前や年齢、性別を入力し、GPS機能をオンにすれば、あとは普段通り生活するだけ。起動すると画面には、その日の歩数や自分の平均歩行速度、歩幅が表示される。

 年齢に応じた普段の平均歩行速度から落ちていくと画面左上の表示マークが黄色、赤と変化してアラートを発する仕組みだが、記者が使用した2週間はずっと青マークのままだった。赤のアラートが出たら、認知症の初期症状が出ている可能性があり、早めに医師に相談したほうがいいという。

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