アプリを監修した東京都健康長寿医療センターの研究部長・大渕修一氏はいう。
「私どもが1991年から始めた長期縦断疫学研究で、加齢に伴う生活機能の低下を判定するには歩行速度が一番いい指標になることがわかった。歩く速度が遅い人は、速い人に比べて7倍ほど要介護になる確率が高いのです。高齢期になると、今までは歩く“量(歩数)”が健康にとって大事とされてきましたが、実は“質(スピード)”が大事なのです」
蓄積された研究成果を実際の予防に活かす際に、AIが一助となっているのだ。
※週刊ポスト2019年1月1・4日号