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フィギュア紀平梨花 関係者が心配する「浅田真央の二の舞」

紀平梨花の武器が懸念に変わらなければいいが(共同通信社)

 2018年のフィギュアスケート・グランプリファイナルで平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(16)を破って優勝し、一気に世界が注目するニューヒロインに躍り出た紀平梨花(16)。12月の全日本選手権では坂本花織(18)に後れを取ったものの、「スター性でいえば浅田真央(28)以来、ようやく“主役級”が出てきた」(スポーツ紙デスク)と、関係者の期待感は高まっている。五輪2連覇の羽生結弦(24)が右足首負傷で全日本選手権を欠場したことも、注目の“一極集中”に拍車を掛けている。テレビ局関係者はこういう。

「紀平の関係者に各種メディアの取材が殺到している。彼女のキャリアのなかで初めてのことで、母校や同級生などの関係者も好意的に答えてくれているが、あまりの過熱ぶりで、いつまでいい感触の対応が続くかわからない。

 それがわかっているからか、どのメディアも“今のうちに”とばかりに紀平が幼い頃の動画や写真など、素材を根こそぎ集めています」

 懸念されるのは、注目が集まりすぎることの“弊害”だ。フィギュア担当記者は「“浅田真央の二の舞”にならないかが心配」と話す。

「紀平の最大の武器の一つは、彼女の代名詞でもある『トリプルアクセル』ですが、すべてのジャンプをクリーンに跳べる技術レベルの高さや、ジャンプ以外のスピン、音楽を表現する力など総合的な強みがある選手。にもかかわらず、特にテレビは真央さんの時もそうでしたが、大技の『トリプルアクセル』にばかり注目し、それがすべてといわんばかりに、“跳べるのか?”“何回跳ぶのか?”といった煽り方ばかりする。

 真央さんも15歳でグランプリファイナルを制してからテレビの注目が集まるようになったのですが、トリプルアクセルばかり煽られ、それを失敗すると必要以上に周囲に落胆される、ということが繰り返された。フィギュアを知っている関係者ほど、それを苦々しく見ていました」(同前)

 注目が集まるのはスターの宿命だが、それを乗り越えて大舞台で結果を出してほしい。

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