芸能

島田秀平だけじゃない 「占い芸人」がブレイク確実?

手相や占いで人気の島田秀平

 毎年、多くの芸人がブレイクするが、2019年はどんな芸人が注目されるのか――。コラムニストのペリー荻野さんは「占い芸人」が注目だという。ペリーさんがその理由について解説する。
 
 * * *
 1月はお笑い芸人にとって、もっとも厳しい時期だ。バラエティーに出ずっぱりの顔もいれば、あれ?去年はバンバン出てたのに今年は?と早くも一発屋扱いされたり、そもそも去年出ていたことすら忘れられたり。

 そして、スギちゃんは最近袖のあるものを着ているとか、“とにかく明るい安村イヤー”があったなあとか、平野ノラのでかい携帯電話はもう封印されたんだ、ひょっこりはんは大丈夫か…などと、何を目的に確認しているのかわからないが、確認したりしてみる。

 また、フジテレビ新春恒例の『爆笑ヒットパレード』などでは、めったにネタをやらない芸人たちがネタを披露し、その実力が試されるときでもある。以前、森三中も久しぶりにネタを見せた際、「ものすごく緊張した」と告白していた。お祭り番組の華やかさとは裏腹に芸人残酷劇場みたいな雰囲気もある。

 気になるのは『爆笑ヒットパレード』の司会のナインティナインにしても、『笑いの王者が大集結!ドリーム東西ネタ合戦』総合司会のダウンタウンにしても、やんちゃ度は減少の一途。後輩芸人たちに突っ込む姿勢がどんどん緩くなっていることだ。とんねるず不在で停滞感が募る中、兄貴たちが突っ込んであげなくちゃ、後輩がハジけることができないよ!
 
 そんなときでも、やっぱり出てきた島田秀平。『爆笑ヒットパレード』では、丸山桂里奈の感情線の曲がり具合を指摘したり、尼神インター誠子が今年モテるなどと次々鑑定。よく考えたら、誰がモテても売れてもいいのだが、つい見てしまう。司会者に突っ込んでもらわなくても、ここでは占い芸人が主役。運勢鑑定という武器で兄貴芸人にからむこともできる。占いという特技は今年も鉄板だ。ゲッターズ飯田と島田秀平はいつも忙しそうである。
 
 というわけで、最近は「占い芸人」というジャンルが確立しつつある。昨年は、よしもとクリエイティブエージェンシーなどが協力して「占い芸人育成プロジェクト」を実施。2丁拳銃の小堀、パンクブーブーの黒瀬、ウーマンラッシュアワーの中川パラダイスらが参戦した総勢106名の中からオーディション、研修を経て、9月には選抜された世良光治、ロカカカ・舛方、橋山メイデンなど7名が初ライブを行っている。その際には、会場にいた男性客の悩みを即興で当てるなどして、実力を示したという。

 タロット、姓名判断、占星術などを習得し、そこに各自の個性も加えたというのも驚きだ。占いは女性客にもカップルにもウケる。こうしたライブはまだまだ新たな集客を期待できる。ただ、真剣に占えば占うほど、それがお笑いライブになるのかは微妙…。

 占いに目覚めた彼らが平成の終わりと新時代のお笑い界をどう占っているかが気になるところだが、いずれにしても、これだけできるなら、芸人じゃなくても占い師を本職でと思うのは私がお笑い素人だからか。どんなに専門職を極めても、やっぱり笑わせたい。芸人のサガなんでしょうな。

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン